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あなたの子育てはダブルバインド?判断しよう!やめたい人向けアクションも

あなたの子育てはダブルバインド?判断しよう!やめたい人向けアクションも

子育てで子どもに悪影響を与えたい親はいません。

とはいえ子育ては試行錯誤の繰り返しですから、「この対応でいいのかな…?」と迷うことも多いですよね。

今回のテーマはダブルバインド。過度なダブルバインドが長期間続くと、以下のような発達面の悪影響があります。

  • 自己肯定感の低下
  • 自分の意思を表現しなくなる
  • 周りの人間の言動を信用しなくなる など

それでは今から、あなたがダブルバインドしてしまっているのか?していないのか?判断できるよう解説し、より良いコミュニケーション法をご提案していきます。

あなたの子育てはダブルバインド?【判断しよう】

ダブルバインド(二重拘束)とは「一つのメッセージと同時に、矛盾したもう一つのメッセージが伝わることで、子どもが混乱し大きなストレスを感じてしまう状態」です。

1956年に、アメリカの学者グレゴリー・ベイトソンが発表しました。

ダブルバインドが子どもに悪影響を及ぼす流れ

  1. 親が子どもに、言葉で「メッセージA」を伝える。
  2. 「メッセージA」と矛盾した「メッセージB」が、親の態度・表情・口調などから子どもに伝わる。
  3. 親と子という関係上、子どもは矛盾を受け入れる以外に選択肢がない状態に追い込まれる。
  4. ①〜③の矛盾が繰り返され、子どもにとって大きなストレス、発育上の心理的悪影響となる。

ダブルバインドの具体例

では、身近な例でもっと明確にイメージし、あなたがダブルバインドしてしまっているかどうか判断してみましょう。

メッセージA
<伝えた言葉>
矛盾したメッセージB
<実際の対応>
公園で…
「置いて行っちゃうからね。勝手にしなさい」
「置いていくつもりはない」(実際は置いていかない)
おもちゃが散らかって…
「片付けないなら捨てちゃうからね」
「捨てるつもりはない」(実際は捨てない)
スーパーマーケットで…
「好きなお菓子を選んでいいよ」
「好きなものを選んではいけない」(実際は選んだお菓子によってはNG)
子どもが悪さして…
「怒らないから正直に言ってごらん」
「言ったら怒る」(実際はつい怒ってしまった)
不登校の子どもに…
「学校に行く生き方以外にも、いろんな生き方がある」
「学校に行くのがいい」(本当は学校に行って欲しい気持ちもあることが伝わった)
「おいで」「来ないで」(近づくと表情や身体が一瞬固くなった)

上の表の状況ではいずれも、メッセージ(表左)と同時に受け取ったメッセージ(表右)が矛盾しており、子どもは「なんで?」「どっちなの?」と混乱してしまいます。

あなたは表のような矛盾したメッセージを送っていなかったでしょうか?もしダブルバインドをやめたい場合は、次の見出しにお進みください。

ダブルバインドをなくそう【使える4アクション】

伝える言葉と実際の対応の矛盾をなくすことで、あなたの言葉はお子さんの心にスッと入るようになっていきます。

そもそも、子どもは大人よりも言語能力や感情のコントロールが未成熟

  • そもそも知っている言葉が少ない
  • 言葉を額面通り受け取りがち
  • 上手くいかない場合に感情に折り合いをつけるのがまだ苦手(子どもには子どもの都合がある)

一工夫することで、上記のような子どもと大人のコミュニケーションギャップを埋めていきましょう。

アクション1:「心の準備」をしてもらう

「心の準備」があるのと、急に「時間だから帰るよ!帰らないなら置いてくよ!」と伝えるのとでは、結果は雲泥の差です。

公園やレジャースポットから帰るときは、少し早めに「長い針と短い針が◯◯になったら帰るよ!」と伝えておきましょう。

「まだまだ遊ぶぞー!」と思っている時に急に「帰るよ!」と言われれば、子どもは気持ちに折り合いをつけることができません。

アクション2:前提を共有し、選択肢をもたせる

「ブロックとお人形、どっちから片付ける?」と聞かれれば、「えーと、お人形!」とスムーズに片付けてくれることがあります。

このアクションの良いところは以下の2点。

  • 「片付けはする」という前提が自然に共有される
  • 自分の意思で選択できるので、子どもにストレスがない

ぜひ、前提を共有し、選択肢を持たせてあげてください。

アクション3:最初にルールを伝えておく

事前にルールを伝えておくことで、ダブルバインドを防げる場合があります。

◯:好きなお菓子を選んでいいよ!でも、チョコレートとか虫歯菌さんが集まってくる甘いお菓子はダメね!

✗:好きなお菓子を選んでいいよ!

アクション4:時間に余裕を持つ

これは私が特に心がけていて、効果を実感している方法です。

子どもと動くときは、時間に余裕を持って少し早めに動いていきましょう。あるいは、予定時刻を10分15分早めて子どもに伝えておきましょう。

時間が迫れば迫るほど親は余裕がなくなり、イライラし、冷静でなくなっていきます。当然、ダブルバインドも起こりやすくなってしまいます。

時間に余裕があるだけで心の余裕ができ、親は矛盾のない言葉を丁寧に選びやすくなりますし、子どもは心の準備がしやすくなりますよ。

根本的に解決しよう【根本的な2アクション】

工夫というよりも本質的な部分で、ダブルバインドを解決するための考え方を2つお伝えします。

根本的アクション1:無条件の愛情を示す

「子どもが良いことをしたから褒める、悪いことをしたら罰を与える(条件付きの愛情)」のではなく、「なんにもなくたって普段から愛情を示し続ける(無条件の愛情)」ことで、ダブルバインドは根本的な解決に向かうと言われています。

なぜなら、ダブルバインドは親が『条件付きの愛情』を示しがちな場合に起こりやすいからです。

【例】

先ほどの「置いて行っちゃうからね。勝手にしなさい」は、まさに「良いことをしたら愛情を示すけど、悪いことをしたら罰を与える」言葉になっています。

ぜひお子さんを「可愛い」「大好き」と思った瞬間に言葉にする習慣をつけてみてください。スキンシップも増やしましょう。まさに、何にもなくたって示す「無条件の愛情」です。

よりたくさんの愛情が伝わるアクションを把握しておきたい場合は、「愛情が伝わるアクション」で表にまとめていますのでご覧ください。

根本的アクション2:子どもと対等に接する

子どもを子ども扱いせず、一人の独立した人間として対等に扱うことで、ダブルバインドは起こりづらくなる可能性があります。

そもそもダブルバインドが起こるのは、親と子というある種の上下関係において、子どもには矛盾を受け入れる以外に選択肢がないからです。また、親は支配的な立場にあるため、ほとんどの場合のダブルバインドは無意識に行われます

では、子どもが大人扱いされ、親と対等に対話できるならどうでしょう?

「ママ(パパ)、言ってたことと違わない?」と、心置きなく発言でき、矛盾を受け入れる以外の「対話」の選択肢が生まれます。

さらに親も、子どもを大人扱いしているなら、「置いていくぞ。勝手にしろ」といった支配的立場からの言葉は出てこなくなるはずです。

現代の子育てで「大人扱い」は大切

子どもが変化の激しい時代を生き抜くためにも、子どもを大人扱いすることは重要です。

ここではスペースがとれませんが、子どもを大人扱いする子育てについて興味がある場合は船津徹「世界標準の子育て」をぜひご覧ください。昔ながらの日本的な子育てとは違った、時代に合った新たな視点を得られるはずです。

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たまには矛盾してもいいのでフォローが大切

最後にお伝えしておきたいのは、ダブルバインドに当てはまる行動であっても、少しぐらいなら気にしなくて良いということです。

子育ては本当に大変です。忙しい大人は疲れているし、感情的にもなるし、即効性のある言葉を使いたくなることは誰にだってあります。

また不登校の例のように難しい問題であれば、大人自身の心の中が複雑で、それが伝わって矛盾(ダブルバインド)になってしまうこともあるでしょう。

大切なのは、伝えた言葉と実際の対応が矛盾(ダブルバインド)してしまって、子どもに「悪いな」と思ったときにどうフォローするかです。

【フォローのポイント】

子どもの気持ちを受け入れる(共感)。感情的になったなら素直に謝る。ルールをわかりやすく伝える。

【スーパーマーケットでの例】

「(好きなお菓子を選んでいいと言ったのに)チョコはだめ!」

→ダブルバインド。

→フォロー「チョコ、食べたかったよね。がっかりさせてごめんね。虫歯菌さんが大好きな甘いお菓子はダメだから、甘くないお菓子を選んでね」

もちろん過度なダブルバインドが長期間続くのは、子どもの精神面の発達に悪影響を与えますから、「やりすぎかな?」と感じる場合は積極的に改善していきましょう。

参考:高山恵子「ママも子どもも悪くない!しからずにすむ子育てのヒント」

まとめ

お子さんとのコミュニケーション、より良くしていただけそうでしょうか?

まとめ

  • ダブルバインドとは、一つのメッセージと、矛盾したもう一つのメッセージが伝わって、子どもが混乱しストレスを感じる状態
  • ちょっとした工夫でダブルバインドを防ぐことができる【使えるアクション】
  • ダブルバインドを根本的に解決するには、「無条件の愛情」と「子どもと対等に接する」

問題意識を持ち解決しようとしていらっしゃるのですから、あなたはすでに立派な親御さんだと思います。無理せず、アクションは少しずつ実践していっていただけますと幸いです。

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Tanihara

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